大商大とのフィールドワークゼミ レポート②

大商大との連携カリキュラム フィールドワークゼミ レポートその②です☆

 

➁東部卸売市場で食べ比べに挑戦

場所:東部卸売市場

若者の魚離れに対する解決策として、食べず嫌いの若者にこそ魚の美味しさを味わってもらう必要性があると痛感しました。魚好きとはいえ、私たちも、若者の一員です。そこで、本当に美味しい魚の目利きができるのかどうか、組合のご厚意により、実際に魚の食べ比べに挑戦することになりました。

厳密さを期すため、同じ皿、同じくらいの量で、食べ比べすることになりました。

  • 干しサンマの食べ比べ

最初に目の前に出されたのは、干しサンマを焼いた二つの皿でした。一方が、百貨店や高級スーパーマーケットなどで販売されている灰干しサンマ、もう一方が私たちが普段利用している一般的なスーパーマーケットで販売されている干しサンマでした。

見た目は、一方が肉厚で、もう一方が痩せているように印象を受けましたが、痩せている方が実は高級だったりするかも・・・と思いながら、どちらのサンマが高級なのか分かりませんでした。ですが、実際食べてみると、身のほぐしやすさや脂ののり具合など大きく違うことに驚かされました。一般的なスーパーマーケットで販売されているサンマは、骨と身がくっ付いており、やや焼き過ぎなこともあって、食べるのが大変だと感じました。他方、百貨店で売られている灰干しサンマは、綺麗に身がほぐれ、脂もたっぷりとのっていて、今まで食べたことがない、それくらい美味しいサンマでした。

 

「生本マグロ」vs.「冷凍キハダマグロ」     「冷風乾燥」vs.「灰干し乾燥」

  • まぐろの食べ比べ

次は、待ちに待ったマグロの食べ比べです。冷凍のきはだまぐろと生の本マグロの食べ比べだったので、サンマの時と比べると、見た目に違いがありました。生の本まぐろは圧倒的にツヤがあり、また、味はもちろん、口に入れた時の食感も雲泥の差がありました。

美味しいモノには理由がある

●食べ比べをしたゼミ生の感想

「普段生の本マグロを口にする機会は少ないけど、実際食べてみると冷凍のマグロより繊維が気にならずに柔らかいと感じた。色も真っ赤で綺麗だった。

サンマの開き焼きも、見た目で肉厚の違いがはっきりしている。あまり魚をまじまじと見ることがないけれど、少し気にしてスーパーなどでみてみるのも楽しいかもしれない。」

「サンマの開きは、見た目からして分厚さに結構な違いがあった。普通のスーパーなどで売っているサンマは薄っぺらいが、市場やちゃんとしたとこのお店で売っている値段が高いさんまは、身が厚く、脂がのっておりふわふわで柔らかった。

マグロも見た目からして大きな違いがあった。まず冷凍マグロの方は、しっかりと解凍されていなかったのかもしれないが、ピンクっぽく冷凍って感じの見た目だった。その反対に生のマグロは見た目が綺麗な赤色で、味もマグロ本来の味がしっかりしていた。いままでに食べたことのないような美味しいマグロだった。」

「マグロの食べくらべを食べさせていただき、普段冷凍物のまぐろしか食べたことがなかったので、とても味はもちろんのこと見た目もツヤツヤしていて違いがありました。また、噛んだ瞬間、口の中でとろける感覚でした。

サンマのほうは、どちらも非常に美味しく、高い、安いを比べるのは難しかったです(安い方も美味しかった)。また、高い方を頂いたら、骨がきれいにとれ、食べやすかったです。焼き魚は食べるのが難しいという問題がありますが、業者の方が言っておられた、簡単にほぐす方法をマスターしたいと思います。」

「普段、ほとんどは安い魚を食べていますが、これはこれで美味しいと思っていました。しかし、魚の食べ比べというのを初めてさせて頂き、見た目も味にもこんなにも違いがあることを始めて知りました。高い魚にはそれなりの価値があると感じました。私自身この機会を通して、たまには新鮮な良い魚を食べたいと思いました。一般の消費者にも、食べ比べをして頂ける機会や、綺麗に食べるコツなどの情報発信できると、魚は美味しいということが伝わるのではないかと思いました。」

 

後で聞くと、マグロの方は最高級の「生本マグロ」(1kg約15000)と「冷凍キハダマグロ」(1kg2000円)の食べ比べでした、サンマの方は、普段食べているのは冷風乾燥で一尾50円ぐらいなのに対し、灰干しという高級サンマは一尾200円ということでした。高いモノ、美味しいモノには理由があるということをあらためて感じた食べ比べでした。

初めての、たぶん二度とない贅沢な体験をさせていただいた組合の皆さんに心から感謝です。

【文責:総合経営学部、商学部 3年】

 

学生の皆さんはスーパーで並んでいる水産物と、市場にある水産物と食べ比べ、相当驚かれたようです。 東部市場では、プロによる目利きなどにより、新鮮で本物の食材が日々取り扱われています。この美味しさを一度知ってしまうと、他所では食べれなくなるかも…(笑)中央市場では、スーパーに並ぶ物から、料亭や高級店でしか並ばない物など、様々な小売店のお客様に対応するべく膨大な種類と量を取り揃えており、毎日流通しています。しかも、安心・安全でお届けできるような体制を日々整えています。

レポート第3弾へ続く・・・